2019年11月11日公開
2020年09月16日更新
知床斜里の「オロンコ岩」はウトロのシンボル!夕日やゴジラ岩の絶景!
世界自然遺産に登録されている知床。知床の観光の中心であるウトロの港にそびえ立つ一枚岩がオロンコ岩です。オロンコ岩は知床八景にも選ばれており、展望台に登って見ることが出来る夕日や遊歩道に咲く海岸植物など、魅力が沢山の観光スポットです。

オロンコ岩とは
オロンコ岩は知床のウトロ港にある高さ60m程の一枚岩。知床八景の一つにも選ばれており、観光スポットとしても人気があります。
知床半島ウトロのシンボル!
2018.09.01
— shan97f (@shan97f) September 1, 2018
北海道 斜里郡斜里町
オロンコ岩 pic.twitter.com/CarIenijv8
低地でも高山植物を見ることが出来るなど、自然が残る数少ない場所であり、世界自然遺産に登録されている「知床」。知床の観光の中心地であるウトロのウトロ港にあるのがオロンコ岩です。
巨大な一枚岩
ウトロ シンメトリーその5 オロンコ岩 pic.twitter.com/VYBmwpj8XE
— 流氷なび (@ryuhyonavi) February 20, 2016
オロンコ岩の特徴の一つは巨大な一枚の板ように裂け目がない一枚岩であるということ。オロンコ岩の存在感からは雄大な自然の力強さを感じることが出来ます。
オロンコ岩はアイヌ語
ウィルタの少女。アイヌの人々はウィルタをオロッコと呼んでいた。知床には、昔ウィルタたちが来たとされる地名、オロンコ岩がある。 pic.twitter.com/BPGfMPa8vH
— yoshitomo nara (@michinara3) January 11, 2017
オロンコ岩の語源は「そこに座っている岩」という意味を持つアイヌ語であるとされています。他にもアイヌ民族以前にその土地に住んでいた、先住民族である「オロッコ族」が語源であるという説もあります。アイヌの文化を体験できるスポットはこちらをチェックしてください。
オロンコ岩の伝説とは?
オロンコ岩の名前の由来にはアイヌ語以外に「オロッコ族」が語源となった説があると言いましたが、このオロッコ族とアイヌ民族に関わる面白い伝説も残っています。
その伝説は、「オロンコ岩に住んでいたオロッコ族はアイヌ民族がオロンコ岩の近くを通る度に石を投げて攻撃していました。対抗しようとしたアイヌ民族でしたが、オロッコ岩の絶壁が立ちはだかり、勝つことは出来ません。そこでアイヌ民族はオロンコ族を岩から降ろす為に、海藻をクジラに見立てて海に流しました。案の定、海藻をクジラと勘違いしたオロッコ族はクジラ捕獲のために岩から降り、待ち構えていたアイヌ民族に取り囲まれ敗北を喫するのでした。」という内容です。

オロンコ岩の見どころ
オロンコ岩は高さ60m程の岩です。下から見ただけでは、オロンコ岩の魅力は伝わりきりません。その為、遊歩道を使って頂上の展望台からの景色を楽しむのがおすすめです。
見どころ①山頂には遊歩道で登る
4/10(水) オロンコ岩の階段が開放されました!約200段あるので(フゥフゥ)運動不足の方は(ハァハァ)ご注意下さい(ゼーゼー) ←運動不足の私。 pic.twitter.com/tYp4YgvC38
— 流氷なび (@ryuhyonavi) April 10, 2019
オロンコ岩には地上から頂部まで170段の階段と遊歩道が設置されています。この階段と遊歩道を利用して約10分程でオロンコ岩の頂部まで登ることが出来ます。遊歩道は少し急な上、高さも感じますが柵がついているため安全です。また、オロンコ岩を登る際には、野に咲く様々な海岸植物も楽しむことが出来ます。
見どころ②頂上展望台からの眺めは絶景
オロンコ岩、頂上からみたウトロ市街地#北海道を廻りたい #知床#オロンコ岩 #知床八景 pic.twitter.com/2mI5bL4Uhf
— しゅみらく (@shumi_raku) October 23, 2019
170段の階段を登ると、ビルの20階以上に相当する高さの展望台に辿り着くことが出来ます。頂上ではオホーツク海とウトロ漁港、知床連山を一望することが出来る、大パノラマの絶景が待ち構えています。
知床八景の一つ
知床八景とは北海道の知床半島でよく知られていて、特に素晴らしい景色を見ることが出来る代表的な8箇所のスポットのことです。その1つにオロンコ岩も選ばれています。知床八景はオシンコシンの滝、夕陽台、プユ二岬、フレぺの滝、知床峠、知床五湖、カムイワッカの滝とオロンコ岩を合わせた8箇所です。
夕日の名所
オロンコ岩から望むオホーツク海と夕日 pic.twitter.com/u81LkMibwJ
— うえひろ@自転車日本一周完 (@uehiro_outdoor) October 4, 2018
オロンコ岩の上からは海に沈む夕日を見ることが出来ます。その為、日没の時間には多くの観光客がオロンコ岩の展望台に訪れます。反対にウトロ温泉からはオロンコ岩に沈んでいく夕日を見ることが出来ます。この景色も言葉で表せない、自然が織りなす美しさがあります。
見どころ③オロンコ岩に咲く海岸植物
オロンコ岩なう!
— 道東フェッチ (@doutou_fetch) June 8, 2019
色々なお花が咲き始めておりますねぇ! pic.twitter.com/pYCmf1Svd9
オロンコ岩にはエゾカンゾウやセンダイハギといった海岸植物を見ることが出来ます。海岸植物は塩分に対する抵抗性が強い塩生植物が多く、葉が厚い特徴があります。
見どころ④オロンコ岩以外の巨岩
オロンコ岩の近くではオロンコ岩以外にも巨大な岩を見ることが出来ます。有名なものにゴジラ岩と三角岩があります。
ゴジラ岩
ウトロのゴジラ岩です。#ためされる大地 pic.twitter.com/L6rdHY7atL
— ステイメン@打倒!凶人安倍! (@deskain) July 28, 2019
ゴジラ岩はオロンコ岩のすぐ近くにあります。その形がゴジラに似ていることからゴジラ岩と呼ばれています。岩の下から見てもゴジラに似ていることはわかりますが、オロンコ岩の頂上から見るとより一層ゴジラ岩がゴジラに似ていることを感じることが出来ます。
三角岩
昨日の夕陽
— 知床世界遺産センター (@shiretoko_whc) April 23, 2019
オロンコ岩と三角岩が見える場所から撮影
ウトロの街が夕陽で赤く染まりました!
そしていつの間にか日没時刻が18:12に...延びました。#知床 #夕陽 pic.twitter.com/Q6jebAbrIU
三角岩もオロンコ岩と同様にウトロ港にあるビュースポットです。三角岩は釣り好きの人に知られている釣りのスポットでもあります。また、三角岩とオロンコ岩は一緒に写真におさめることが出来ます。

オロンコ岩の詳細情報とアクセス
オロンコ岩に向かう場合の交通手段、アクセス方法と、オロンコ岩にある設備などの情報をまとめてご紹介します。
トイレや駐車場も完備
オロンコ岩の近くには有料ですが、駐車場が完備されているため、近くまで車で行くことが出来ます。夏休み期間は混雑しますが、駐車場は充分な広さがあり満車になることはほとんどありません。また、トイレも完備されているため安心です。
入場料も無料
オロンコ岩には入場料はかかりません。誰でも気軽に行くことが出来ます。また頂上の展望台にも10分程度で登ることが出来る為、ウトロ観光に訪れた際に空いた時間を利用して行くことが出来る観光スポットです。
冬季は通行止め
冬季はオロンコ岩に登るための階段が凍結し危険な為、オロンコ岩に登ることは出来ません。また、暴風雪の日はウトロに通じる唯一の道路である334号が通行止めになってしまうこともあります。
オロンコ岩へのアクセス
オロンコ岩は駐車場が完備されている為車で行くのが便利です。公共機関を利用する場合、ウトロ付近までの電車は無く、一番近い駅はJR釧綱本線の知床斜里駅です。知床斜里駅から斜里バスが運行する路線バスを利用してウトロまで約50分かかります。
札幌からは高速バスがおすすめ
札幌からJRと路線バスを利用してウトロまで行こうとすると約8時間半以上かかり、乗り継ぎも大変です。その為、斜里バスが運行している都市間高速バスである「イーグルライナー」が便利です。都市間高速バスは札幌からウトロまで乗り継ぎなく移動することが出来ます。ただしイーグルライナーは1日に1往復しかしていない為、利用する際には注意が必要です。

オロンコ岩で知床の絶景を楽しもう
オロンコ岩は知床に残る雄大な自然を肌で感じる出来る場所です。遠目から見るオロンコ岩の存在感もオロンコ岩の頂上に登って見る景色も、それぞれの良さがあります。知床を訪れた際には知床八景の一つ、オロンコ岩にぜひ訪れてみてください。
オロンコ岩の基本情報
名称 | オロンコ岩 |
住所 | 北海道斜里部斜里町ウトロ東 |
アクセス | JR斜里駅下車、知床線バスで50分ウトロバスターミナル下車 |
駐車場 | あり 夏季のみ有料 |
料金 | 無料 |
HP | https://www.shiretoko.asia/oronkoiwa.html |
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